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『タワーレコード店舗バイヤーへインタビュー企画』第二弾は、秋葉原店 岩谷店長!!

『タワーレコード店舗バイヤーへインタビュー企画』第二弾は、秋葉原店 岩谷店長にご参加頂きました!!

ー厳しい状況下の中でも、単独イベント実施や集合イベントに参加し実力をつけていくサンダルテレフォン。
自身もファンであるという秋葉原店の岩谷店長へ、彼女たちの魅力を聞くべくCDショップで働くきっかけや
音楽ルーツから迫ってみた。ー

 


秋葉原店/岩谷店長

ダイキサウンド→ダ
岩谷店長→岩
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ダ:本日、よろしくお願いします!

岩:お願いします。

ダ:では、まず岩谷さんがタワーレコードで働こうと思ったきっかけを教えて下さい。

岩:学生の頃から音楽が好きでして。ちゃんとした就職活動を早々に諦め、(笑)
仕事どうしようかなと思ってた時に、レコード屋さんCD屋さん、古着屋さんは
常にバイト募集の貼紙がしてあるイメージがあって。
それで、都内近郊のCDショップに「募集してますか」って電話しました。

ダ:自ら、直接お店へ電話をしていったんですね(笑)

岩:そうですね(笑)その時募集してたのがタワーレコード吉祥寺店で、、!
さっそく応募してという感じです。

ダ:1店舗目が吉祥寺店ということですね。

岩:はい。その後、池袋に行って、そして新宿という流れでしたね。

ダ:都内の店舗中心という感じだったんですか?

岩:そうですね。そして1店舗の在籍期間が長くて (笑)
新宿店までは、1店舗あたり6~7年いましたね。
1997年入社なので、かれこれタワーレコードには務めて24年になります!

ダ:以前、福岡パルコ店にもいらっしゃったということも聞きました。

岩:そうですね。
新宿店でチーフをしてから、その後のアリオ川口店で1年間程店長をしまして、
その後福岡の方に行き、現在の秋葉原店になります。
新宿店のときにインタビューリレー1人目の山口さんと働いていました(笑)

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ダ:お仕事内容や肩書きを教えて下さい。

岩:基本的には、店長なのでバイヤーとは違って、お店全体のマネージメント、管理業務をしています。
もちろんバイヤー業務もやるのですが、各ジャンルに担当バイヤーがいるので
自分は主に最終のチェックと全体のコーディネートをしています。
そんな中、アイドルに関しては、自分が一番詳しいしわかっているので、自分でやった方が
手っ取り早いというのはありますね。特にインディーアイドルの情報を持っているスタッフって
あまりいないので。

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ダ:岩谷さんの、お好きな音楽ジャンルを教えて下さい。
音楽が好きになったきっかけ、この業界に入る理由になったアーティストなどでもOKです!

岩:もともとは、小さい時から姉の影響で洋楽ばかり聴いていて、
リアルタイムで色々聴いていたのだと90年代前後で、UKロックやUSインディー、
グランジとかですかね。
そのぐらいの音楽が一番影響受けてるのかなとは思います。
それから、70sパンクとかガレージに、どっぷりはまりまして、
レコードを買い漁ってましたね(笑)

岩:基本的には、専門は80年前後のパンクやニューウェーブだったり、
60年代のモッズやガレージ、ロックンロールです。そうゆうレコードを沢山持ってます。

ダ:アイドルでも、パンクであったり、ロックがあるので
そうゆう発掘していくという楽しさでアイドルも好きなのかなあ。とてっきり(笑)

岩:そうですね。基本的にはマイナーなものを発掘していくのが好きなので
インディーズ、アンダーグラウンドな音楽が好きですね。
アイドルを聴くようになるきっかけは、新宿店チーフのときもともとは洋楽担当だったんですけど
それが店内の人事異動でJ-POPを担当するようになり、新宿店のカラー的にもアイドルを推していたので
そこからですかね、興味を持つようになったのは!

岩:で、しばらくしてアイドルを担当していたスタッフが辞めてしまって、
困った!ってなってたところ、ちょっとは興味があるし自分でやるか!と思ったのが最初です。

ダ:最初から、好きなアイドルがいるから、探していくという感じでなく、、ということですね。

岩:全く(笑) 仕事でやらざる得なくなって、掘ってみたら色々面白い人たちが沢山いた という感じですね。

ダ:もともとの好きな90年代のアーティストで好きな人は誰になるんですか?

岩:メジャーなものだとニルヴァーナとかですね。ウィーザー、オアシス、マイブラとか。
やっぱりリアルタイムでしっかり聴いていたのだとそのあたりです。
マイナーなものはキリがないので省略で(笑)

岩:一番好きなのは、クラッシュとかバズコックスとか昔のパンクバンドです(笑)
ポール・ウェラーとジョー・ストラマーが音楽の師と思っています。

ダ:今までの店長のイメージとは全然違っていて驚きです。

岩:昔を知ってる人は、完全にパンクのイメージだと思います。
服装も、革ジャン着て、ぴちぴちのジーンズ履いてみたいな。

ダ:長髪ですか。

岩:短髪で金髪とかですね(笑)

岩:タワーでもジャンル毎の特別冊子?フリーペーパーで、めちゃめちゃ
気合が入ったものを作ってた時期があって、パンクの時は毎回書いてました。

ダ:10年前とかですか?

岩:いや、2000年代前半位(笑)

ダ:タワーのフリーペーパーとかだとすごい大きな情報源になりますよね。
私自身、バウンスとかよく取って帰ってます。

岩:昔はバウンスのディスクレビューも書いていた時期ありましたね。
今は全然ですけど(笑)

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ダ:今からはサンダルテレフォンについておうかがいしていきます。
お待たせしました。まずサンダルテレフォンを知ったきっかけを教えて下さい!

岩:前身のときからで、、

ダ:終演後物販ですね!ライブとかイベントに行かれたとかですか?

岩:それがライブには行ったことなくて、(笑)
終演後物販自体は知っていて、それが無くなって新しいグループができるというのは聞いていました。
僕はその時、福岡にいて、全然観れていなくて。
なんとなく情報はキャッチしていたという感じでしたね。
それからMVを見て「あれ。今ってこんな音楽性なの、前はメロコアだったような。」ってなりました(笑)
初期のNegiccoみたいなことをしていると。

ダ:新宿店山口さんも例えるならNegiccoみたいとおっしゃってました。

岩:そうなんだ(笑)やっぱみんな思ってますね。

岩:そうこうしているうちに、僕が東京に戻ってきて
確か去年2月くらいに、渋谷で対バンイベントがあって、そこで初めて観ましたね。

岩:で、衣装が黒いっていうのをすごい覚えていて。

ダ:いつもは白っぽいというか、、爽やかなイメージですよね。

岩:そうそう。黒い衣装というのが、やたら印象に残ってました。
最初から爽やかなイメージだったのに、いきなり黒い衣装で、
「あれ。イメージと違う」って(笑)

岩:それから、Follow you Follow meを見て、これは売れそうってなりました(笑)


「Step by Step」の展開コーナー

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ダ:サンダルテレフォンの魅力や推しのメンバーを教えて下さい。

岩:基本仕事上で関わることも多いので敢えて推しはつくらない主義なんです(笑)
推しはつくらないですけど、魅力はやっぱり「4人のバランスの良さ」じゃないですか。
曲とアイドル性のバランスというか。
ライブ・パフォーマンスも素晴らしいし、全てのクオリティが高い。
よく楽曲派と呼ばれるグループって、ちょっと尖りすぎていたりアイドルっぽさがどんどん
消えていってしまっているグループもいるんですけど、サンダルテレフォンは
しっかりアイドルしているところが強みだと思いますね。
メンバーそれぞれもキャラクターというかしっかり特徴がありつつ、グループ全体になると
それがしっかりプラスになるというか。

ダ:確かに、ライブの時のMCをみただけでも、声質だったりとかメンバーそれぞれの個性が出てますね

岩:そうそう。声質だったりもすごいバランスが良くて、あの4人だから良いっていう感じがする
グループですね。
アイドルらしいアイドルって感じがやっぱりします。

ダ:とくにどのあたりがアイドルらしいアイドルですか?

岩:なんだろう(笑)
僕がもともとアイドルっぽくないアイドルを好んで聴いていた人間なので。。

ダ:BiSH?全然違いますけどベビメタ?

岩:そうですね、、結構音楽的に尖がってる人達を好きになりますね(笑)
新宿店の山口さんもそうだと思うけど、もともとアイドルが好きだったわけではないので。
音楽きっかけでアイドルを好きになった人と、もともとアイドルが好きでなおかつ音楽も詳しくて
っていう人たちが楽曲派のファンの中にはいて、
サンダルテレフォンはもともとアイドルが好きな人たちにハマるアイドルだと思います。

ダ:アイドルらしい魅力を持っているという。

岩:うん。ちゃんと持ってると思います。
難しいですけどね(笑)

ダ:曲だけとか、ヴィジュアルだけではなく、全部ひっくるめてということですね。

岩:そうそう!メンバーもちゃんと含めてね。
すごい魅力を放っているなあと。

岩:多分、ハロプロのファンとかも好きになるんじゃないかな。
知り合いのイベンター曰く、ハロプロのファンもどんどん流れてきているイメージがあると。

ダ:そうなんですね!!初耳です。
以外な繋がりが見えました。

岩:マスにしっかり行ける要素があるんじゃないかな。
コアなファン以外もちゃんと取り込める魅力があると思います。

岩:だからこそ、応援したくなるというのもありますね。
あと、ライブのレスがすごいです(笑)

ダ:レスとは??

岩:ファンと目を合わせるとかですね。
それがすごい多いなこの子達って、いつも思いますね。
すごいちゃんとフロア見てるなあって。

ダ:そうゆう部分もアイドルっぽいですね。

岩:そうそう。
ライブ中の表情も豊かだし。ちゃんとしたアイドルだなって思いますね。

ダ:ちなみに、好きな曲も教えて頂きたいです。
一番最新のSYSTEMATICでも、去年のStep by Stepからでも大丈夫です。

岩:Follow You Follow Meかな。
一番キャッチーで好きですね。あとは、比較的ちばさんが書いた楽曲が好きです。

岩:うわ、これめっちゃ売れるじゃんって思った(笑)

ダ:確信の1曲になったんですね。

岩:そうですね。確信を得た曲。
基本的に全曲クオリティが高いと思うんですけど、これはいけるわってバイヤー的にも
思いました(笑)


「Step by Step」発売時のお店回り

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ダ:過去に店頭で推していたアイドルを教えて下さい。
岩谷さんの場合だと、秋葉原だけでなく、新宿、川口があるかと思うのですが
どのタイミングのときでも構いません。

岩:最初、新宿店で僕がアイドルを推すきっかけになったのはNegiccoなんです。
それから、川口に行ったり福岡に行ったりしましたが、絶対何かしら
自分でやっていたのは、「3776(ミナナロ)」っていう富士山のご当地アイドルと、
「amiinA(アミーナ)」というライブアイドルの魅力にハマるきっかけになった人達と、
あとは、「ヤなことそっとミュート」です。たぶんヤナミューのイメージが強いと思います。

岩:川口でライブハウスを借りて、アウトストア・イベントやったり、福岡にも呼びました。

ダ:福岡までですか!すご!

岩:福岡で知り合った友人と「IDOL by…!」っていうイベントをやっていて
東京とか大阪のアイドルを呼んでました。福岡パルコ店でのインストアもセットで(笑)
フィロソフィーのダンスなんかも呼びましたね。

ダ:え!フィロソフィー呼ぶのはハードルが、、(笑)すごい、、

岩:その時代はまだね、呼べたんですよ。

岩:新宿から異動するときに、フィロのス、そのうち出るから絶対やったほうが良いよって
新宿の山口さんに言ってましたね。

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ダ:今、気になっているアーティストを教えて下さい。
勿論、アイドルに固定せずにで大丈夫です。

岩:諭吉佳作/menっていう静岡の女子高校生が居て、かれこれ2年近く追っかけているんです。
でんぱ組.incに曲を提供したりもしていて。

ダ:楽曲を書かれているんですね

岩:そうなんです。「形而上学的、魔法」っていう。
まだCDは出していないけど、知る人は知るみたいな人物ですね。
それこそ、10年に1人の天才と思ってます!

ダ:女子高生でアイドル楽曲提供って、どんな生活してたら、、って考えちゃいました。
若き才能ですね。

岩:サウンドクラウドとかEggsに諭吉佳作/men名義の曲をアップしてたんですが、
でんぱ組.incに楽曲提供したことで一気に注目された感じです。
制作当時はまだ中学生だったみたいですけど、すごいですよね。

ダ:若き才能、、というか天才ですね。

岩:天才ですね。椎名林檎とかCorneliusとかのレベルの天才だと思ってます。

ダ:おお~~!貴重な存在ですね。

ダ:何か今後秋葉原で、、みたいなのはあるんですか?

岩:CDのリリースがあれば、、!何かしたいなあ。とは思ってます!

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ダ:サンダルテレフォンにしてほしい企画などがありましたら、教えて下さい。

岩:どうしよう。一番困る質問だなあ~(笑)店内でイベントができないのが大きいですね。

岩:ん~。(悩み中)
缶バッチケース、オリジナル缶バッチ付きで販売とかかな。是非!

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ダ:前の質問と若干重なってしまうのですが、これから店舗で挑戦したいことを教えて下さい。
規模とかも関係なくて大丈夫です。

岩:ん~。(悩み中)
POPUP的なことですかね。オリジナルグッズとか!
サンダルテレフォンさんに限らずですけど、そうゆうことは出していきたいなあと思っていますね。

ダ:店舗の一角を使って開催という感じでしょうか。

岩:スペースの確保が難しいかもですが、、やってみたいですね。
あとは、アイドルコーナーをニッチなところまでしっかり充実させたいなあと。
店舗は狭いですけど、中身は充実させたいと思っています!

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ダ:では、最後にサンダルテレフォンにメッセージをお願いします。

岩:売れてほしいです!!
アイドルに限らず、良い音楽をやっている人達は、売れてほしいと常に思ってます。
そういう人達が売れていかないと、未来がつまらなくなってしまう。
良い音楽は認められるべきだと思いながら、この仕事をしているので
そういう人達は、広く色んな人達に知られるレベルまで売れてほしい。
「知る人が知る」ではなくて。世の中に広がってほしいと思います。
中途半端ではなく、爆発的に売れてほしいです!!

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ダ:インタビューはこちらで以上になります。
ご質問答えて頂き、ありがとうございました!

ダ:次回インタビューリレーを繋ぐ方のご紹介をお願いします。

岩:錦糸町パルコ店の田代さんです。
アリオ川口店で店長をしていたときの部下です。
イベント関係を一緒に色々していた仲間で、アイドルに関しても直の後輩です(笑)
しょっちゅう連絡もとってます(笑)

この度はインタビューにご参加頂きありがとうございました!
インタビューをしていて、ジャンル問わず、岩谷店長の音楽自体への愛がすごく伝わってきました。
あまり手を出さなかったジャンルでも探ってみれば、良い音楽の発見があるということで、
そう考えると、好きなものを自分で決めてしまうのではなく
沢山の楽曲に触れることが自分の知識にもなり、大事なんだという気持ちになりますね。

次回は、錦糸町パルコ店の田代さんにインタビューします!

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秋葉原店Twitter

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